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北海道は道東の隅っこ。そこの牧場のお話。 母ちゃんと子どもらの物語。
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実に久しぶりです。
彩子が札幌の姉のところに行ってから、早くも5ヶ月にもなろうとしてます。

早いなぁ~。

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このまきば一番の老犬ロッキー(ハスキー犬)が亡くなった。
鶏舎の前で冷たくなっていた。
人で言うなら100歳を過ぎている。

思い出が多いのは「彩子」だ。
事務用品の無い事務室に運び込み...他のワン公たちを入れた。
明日の朝、丘の上の墓地に埋葬する。

これから朝まで彩子が付き添うそうだ。


合掌

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昨日の夕方。
泣きながら手を洗うみらい。
彩子が覗き込んで小声で叱ってる。
そして、奥に連れて行くと...何をしてるのか。

もっちゃんが私を突っついて、ちょっと来いの仕草。
行ってみると....わっ!
みらいの指先から血が出てる。
その治療をする彩子。

彩子から事象を聞く。
コロナウイルスで出先から帰ると手洗いの義務ずけ。
みらい...しっかり守って...毎回、軽石でゴシゴシ。
で、ついにすり減って....ってこと。

私、洗面台の前の「しっかりと手を洗うこと」の貼り紙を破り取ったわ。



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子供ら、ふてくされてる。
コロナウイルスが無かったら札幌にお泊りの動物園&小樽の水族館だったと。
でも、今回はねぇ~。

みらいが母親の多恵に、せめて、ひな祭りの、じいちゃん・ばぁちゃんの招待を願い出るも却下。
父ちゃんのたかはみらいの見方。
と、たかと多恵が喧嘩を始める。(笑)
私...笑って見てたけど、だんだん怪しくなってきた。
そして、始まってしまった。ルール無きプロレス。。。(>_<)

さよりをコロナウイルスから守る母は強し。

どうなる....
静ばあちゃんが割って入った。

つづく

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朝も、まだ暗い中、道南の志穂からSOSの電話が入った。
除雪に使っていたトラクター(耕うん機)では押せない。
雪を押せないと言う事ね。
ここの使ってない小型のショベルベルカーを貸してほしい。
電話の声は悲惨な叫び声だ。

貸すのはいいとしても、道東から道南まで、ショベルでは行かれない。
北海道の端から端まで走ることになるからね。
父ちゃんののりさんが悪友の社長に電話。寝てるのを起こして...トラックを借りた。
よっしゃ...さきとしんちゃんが走ることに。

明るくなり始めたころ、小型のショベルベルカーをトラックに積んで道南へ走って行った。
急いでも10時間はかかるね。
頑張れ。

私は志穂に電話。
さきとしんちゃんが走ったことを伝えた。
電話の向こうで泣いてる。

おっきいばぁちゃんが電話を取ると、志穂を叱る。




そろそろ着くころだ。

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