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パンダ号を落っことした
子どもらを迎えに行っての帰り道。
農道から私道に入る手前のところで、突然...シカが飛び出してきた。
危ない!
急ブレーキと急ハンドルで右へきった。
彩子の声が飛んだ! 「そっちはダメ、落っこちるよっ」
はい、落っこちました。(--;)
10メートル以上もある土手....垂直ではないけど、すごい勾配。歩いて上がるのだって四つんばいだね。
「つかまれ」と叫びながらブレーキを踏み続けてると、彩子が「真っ直ぐに下れ....横向きになったらひっくり返るぞっ」
んっ、そうなの?
斜面に逆らわず...パンダ号はエンジンブレーキで下っていたった。
再び私の叫び声....「ぶつかるぞっ、つかまれ!」
彩子も叫んだ「母ちゃん、ブレーキ!」(°o
°;)、そうだった、ブレーキだ。
車は斜面を駆け下り平地へ。でも、そこの目の前には車が通り抜けられないほどの雑木林。太い木もある。
彩子は叫ぶと同時にサイドブレーキを引っぱっていた。
ガックン...ググググッとタイヤが柔らかい地面に食い込むようにして止まった。
私は再び叫んだ「お前ら、大丈夫か、ケガないか」
一恵が「おばちゃん、車は止まってんだから、怒鳴るなっ、うっちゃいべぇ~」
あっ、ははははっ、そうだね。
頭の中に『みどりを乗せて来なくて良かった』と浮かんだ。
全員が車から下りる。
周囲を見て....笑うしかない。突き進むことも、戻ることもできないよ。
「携帯、携帯」と言いながら、私は携帯を探した....則子が「携帯?、母ちゃんの足の下」
んっ、自分の足元を見ると....確かに足の下に携帯があるわ。うーん、これはダメだね。壊れたかぁ~。( ̄□ ̄;)!!
目の前に居た則子に「あそこを突破して、家に行って助けを呼んできて」
えっ...という顔をする則子。だろうなっ、この雑木の中を歩いてだもん....すると、則子が「この先に沼があって行けないよ」
そうなの?
私、則子よりここには長く居るけど、雑木林やその先の沼なんて知らないもんなっ。
一恵が手を空にかざして指笛を吹く。
すると、その指笛にこたえるようにピ~~ピ~~とトビが返す。
彩子の動物病院に長く入院していたトビだ。
なぜか、自然に返しても(退院)子どもらの上空を舞ながらついて来る。
一恵が叫んだ....「家に行ってボス(樺太犬)を呼んでこい」そして家の方を指さす。
ピ~~と、一声残して飛び去った。(マジかよ....映画じゃないっての)
んっ、パン号のエンジン音?
振り向くと...彩子が運転席に座りハンドルを握っていた。
「彩子、なにてしてるの、下りなさい」と、怒鳴ると則子と一恵が
「姉ちゃん(彩子)にやらせよう」
彩子が「退いててよっ」
切り返しで車を土手の法に向けると.....「あっちへ行ってて」と右側の方に手を出した。うーん、そのテクニック、いつのまに?あのパンダ号の凹みと関係あるのか?で我に返り.....
あっ、なるほど....車が転がって来ても、太い木が倒れてる向こうなら.....えっ、と言うことは、彩子か車と一緒にぃ~~~。
「やめなさぁ~い」の声は届かなかったのか、無視したのか....パンダ号はエンジン音を残しながら土手を上り始めた。
タイヤから白い煙が....なんかヤバそう。
グイッ、グイッ...と前進すれば、空転したタイヤが滑って車は落ちて来る。
すると、向きを変えて挑戦....
ガッガッと引っかく音がした。
すると、ジムニーはタイヤが何かを掴むんだよにググググッと上り始めた。
私も則子も一恵も「頑張れ、イケイケェ~」と叫んでましました。
登り切った!
(四駆ローや何とかという空転した時に使う...なんだっけ...使ったことないけど、すごいの装備してんだね。)
私は四つんばいになりながら土手を登り始めた。
続く則子と一恵....サッと私を追い抜く。(;^_^A
あと一歩.....あら、土手の上の方からボス(樺太犬)の声が聞こえる。
登りついた時、そこには仁王立ちののりさん(父ちゃんで私の夫)が居た。
見事なゲンコ通を貰った。なんでさぁ~....泣きそう。
おっ、しんちゃんとさきじいちゃんが牽引のついた4トントラックでやって来た。
引き上げてくれるんだったんだ。
バキバキバキ....土手の下ですごい音。
改めて土手の下を覗くと....さき、大型のショベルで雑木をなぎ倒しながらやって来た。
脱出用の道を確保してくれたんだね。
みどり、ショベルの運転の後ろに乗っていて、手を振ってる。
あぁ~、やれやれ....でもさ、拳骨はマジ痛かったよ。
★★★-----★