忍者ブログ
北海道は道東の隅っこ。そこの牧場のお話。 母ちゃんと子どもらの物語。
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
フリーエリア
最新コメント
[07/10 名無し]
[07/10 ほたる]
[05/11 ほたる]
[02/29 静子]
[02/27 ほたる]
最新記事
プロフィール
HN:
静子
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
最古記事
P R
カウンター
忍者アナライズ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



昼ご飯も終わって、洗い物もすんで....床暖の上に寝ころんだら電話が鳴った。
電話魔の一恵がサッと出る。
何やら親しく話していると.....「母ちゃん、電話だよ」とさきを呼ぶ....。
久美からの電話だった。

さきとの会話が始まる。ちょっと長いかなっ。
ここへ来てもいいか?
と、聞いてるようだ。あいつがお伺をたててから?
さきが久美に、ただ今、鎖国中だから...インフルエンザ完治ならいいと答えた。
明後日ごろには来るんじゃないかなっ。
さきが釘を刺した。
「離婚話だったら聞かないぞっ」

そうじゃない....久美の母親に、そうとう殴られたようだ。
それこそボコボコって....(笑)
高校のとき....よく、マスクに眼帯姿で来ていた。
久美が顔を隠すほどに殴られるのは....母親しかいない。
通常の喧嘩では....負け知らずだから。(笑)

愚痴をこぼしたいんだろう。
きっと.....病院脱走....行方不明....実は家に引きこもりきり.....。
あの旦那、よく我慢できるね。(笑)
歳の差.....いくつだっけ?
25だったかなっ?もっとだったかなっ?30以上だった?

とにかく、惚れられた久美.....何不自由もなく贅沢三昧。
ある意味、うらやましいよ。
でも、現実は....そう簡単には言えないらしい。と、さきがポツリ。
確かにね....久美、あの旦那だから夫婦でいられる。
年齢相応の普通の兄ちゃんなら、1年ともたなかった。
かもなぁ~。いや、絶対。

久美が中学生....親父が若い女の子と失踪。
さきが言うには...女の子とは女性とは言えない女の子。未成年者だよ。高校は行ってないけど、高校生で言えば....2年生になったばかりと言う感じ。私はこういうの許せん。絶対に。(▼ヘ▼メ)

それからは悲惨な生活だった。
そう話すのは、さきの父(さきじいちゃん)。
家の一部を改良してスナックにして...水商売を経営しながら、親子二人の質素な生活が始まった。
久美が高校への進学を諦める....と、言い出したとき、久美の母親にポコポコにされて....逃げ込んだのが....もち、さきの家。
さきの父が久美を説得し、高校進学につないだ。
久美の母はホッ。この久美の母親は、なぜか、さきの父親に頭が上がらないんだ。

中学後半から荒れた久美。
でも、幼なじみのさきとば親友のまま....さきの父は二人の友情に口をはさむ事などしなかった。
むしろ久美を応援していた。
そうして、高校に入学.....なんと、二人そろって私が勤務する高校にやって来た。(・・;)
それから.....私には悪夢の日々が続くことになっちゃった。(笑)

幾度となく事件を起こす久美。
で、私はいつもかばってきた....なんか、憎めないんだよね。
事件たって....喧嘩。
売られた喧嘩なら、買うしかない....と、口にする久美なら、さきは、買わんでいい、買うなら値切れ。この二人のアホさ加減が好きだった。あいつらは、私の天然ボケが好きと言う。

この二人、校内を歩けばこわいものなし....。

あまり、褒められた事じゃないけど。
でもね、この二人、近所の小さい子らには人気があったんだ。
面倒みがいいってやつ。

当時、私は援助に真剣に向かい合って駆け回っていた。(援助交際だよ)
許せん!絶対に....。
道内.....熱血先生で知れたけど.....結婚相手とおぼしき相応の男たちは近寄らなくなっていた。だから、いつも一人....寂しくなると、一升瓶を抱えてさきの家に行く。のんべのさきの父、隣の敏ちゃん。
朝まで飲んだのは数知れず。
で、朝方、さきに蹴飛ばされて目が覚める。

それが....なんで、今も同じ家にいる?
うーん、縁なんだろうね。
怨念、因縁....これとはちゃうね。(笑)

そうそう、久美をマジで叱ると言えば....敏ちゃん。
当時、さきの父と同じ職場の事務....金庫番なら女帝と呼ばれていた。(爆笑)
さきの育ての親....のような存在。
そうなれば、自然と久美とも接する。
だから、怒ると、マジで引っぱたく.....久美、何度となく引っぱたかれていた。
私の目の前でも、久美の母親の前でも....遠慮はしなかった。
そんなあの人.....なぜか、好きだった。早死にしちゃったけどさ。
あの敏ちゃんが居なかったら....私、ここで奥を預かるなんてことはなかった。
彩子も則子も....居なかった。
と、思う。

私が引くと、背中を押してくれる。
それが、さりげないんだぁ~。
あんな人.....そうはいないよ。

その敏ちゃんも苦労人。
一言で、語れないよ。
で.......

さきの小さいときの話....さきの幼稚園の時の話....小学校、中学校....と、私の知らないさきの顔を語って教えてくれた。そのときの語る顔って....あれは母親の顔だよ。
うらやましかった。

小学校低学年....学校から帰っても家の中には誰も居ない。
冬場は火の気もない。
だから父親の仕事場の事務室 へやって来る。
そこでさきの父が帰るのを待つ。
その場所がすごい。
敏ちゃんの事務机の下。(笑)
そんな狭いところに入って一人で遊んでいる。
来る人、来る人がそんなさきの空間におやつを投げ入れ行く。
さきが顔を出すとき....敏ちゃんの両膝を割って顔をだし「ありがとう」
それを「さきの股裂き」とみなさんは呼んでいた。(笑)

まっ、一番安全な場所だったかもね。

あっ、話がそれた。
久美の話だった。
で、そう言うことだから.....明後日には来るんじゃないかなっ。

☆☆☆★






拍手[0回]

PR


Comment
Name
Title
Color
Mail
URL
Comment
pass
無題
みんな久美ちゃん好きだもんね!(^_−)−☆
賑やかになりそうだね(笑)
ほたる 2015/01/27(Tue)23:40:16 [Edit]
ほたるさんへ
久美....うちの子供らには「おっぱい星人」と呼ばれてる。
父ちゃんには、サバサバ娘とウケがいい。
おっきいばあちゃんは、さきの姉妹のように可愛がってる。
みんな....好きなんだろうね。(笑)
静ちゃん 2015/01/28(Wed)11:00:38 [Edit]

Copyright © 新 牛飼いの母ちゃんと子どもたち All Rights Reserved.
Powered by Ninjya Blog
忍者ブログ・[PR]