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北海道は道東の隅っこ。そこの牧場のお話。 母ちゃんと子どもらの物語。
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住職さんが毎月やって来る。
仏壇の前で読経が始まると、おっきいばあちゃんの横に座る彩子が、一緒になって読経をとなえはじめる。
それは経(きょう)というより、音感の外れた歌声。(笑)
住職さんもおっきいばあちゃんも嫌がらず....好きにさせていた。

お寺の檀家....だから、おっきいばあちゃんは、時々お寺へ行く。
その当時はまだ免許を持っていたおっきいばあちゃん....彩子を横に乗っけて行っちゃう。
彩子には、御供物のお菓子がもらえる楽しみがあったようだ。
まだ、歩き始めたばかりなのに....本堂で走り回る。転んでもたたみだしね。

お勤めの時間になると住職さんは本堂でナムナムを初める。
彩子は後ろに座ってついてとなえる....。キンキラ声で。(笑)

いつのころからなのか....住職さんにしっかりとついて行けるようになった。
住職さんも、なぜか彩子を横に置いてお勤めをするようになった。
私は別に....なんとも思ってなかったけど。

耳で覚えた読経。

華々しくデビューしたのは.....悲しいことに、敏ちゃん(敏子さん)の葬儀の時だった。
しっかりと、小坊主の衣装を着て....住職さんの奥さんが用意してくださったとか。
彩子が住職さんの横に座るとは知らなかった私....びっくりどころか....とにかく「えっ!」
見事だった....今でも、瞼の裏に写るよ....鮮やかに。
本葬...通夜でのデビューで自信がついたのか....本葬の時は堂々としたもの。
涙一つみせないでお勤めを終えてから....怒鳴るように泣きだした。
先に、じいちゃんの死で、その意味を自分なりに理解していたから。

さすがに、火葬のときは私にしがみついていた。
暗いところへ行っちゃう。
そう思っていたから....必死に泣くのをこらえていたのは分かる。
嫌な話しになるけど....お棺を入れるとき....父ちゃんが彩子を抱きかかえた。
「行っちゃダメッ」と飛び込んだら大変だ。
じいちゃんのとき....そうだった。

以後、時が経つにすれ....磨きがかかった。
一人でお勤めができるようになった。
ある御方の葬儀.....身内だけの通夜で、見事に勤めた。
今はかねさん....に頼まれたとはいえ.....そのお方の肩書が....。
しかし、おっきいばあちゃんのひと声で行った。

札幌まで.....

おかしな出会いからおかしな付き合いが始まった。
「おい、こらっ、はよせい!」
札幌のピザ屋さんでの出会いがその方の生涯最後で最高の付き合いになってしまった。
幼児とその道のじいさん。

そして、彩子、立派に見送った。

そんな彩子、徐々に普通の女の子になりつつある中、その世界と遠ざかっていくような気がする。
安心していいのか....どうかははわからないけど。やや寂しさはある。

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pass
無題
時の流れ=成長…
そこには喜びと悲しみは同居なんだわね(^_−)−☆
ほたる 2015/03/06(Fri)00:39:07 [Edit]
ほたるさんへ
そうなんですね。
彩子....年齢をこえた沢山の人にめぐり合えて、成長には最高のたとだったと思ってます。
ハラハラも多かったけど。

そんな縁の一つで、かねさんともっちゃんがやって来たわけだし。
考え深いよ。
静ちゃん 2015/03/06(Fri)09:56:09 [Edit]

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