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おっきいばあちゃんと一恵
おっきいばあちゃんの孫は「さき」、その娘が「一恵」
だから、一恵はおっきいばあちゃんのひ孫になる。
私の子...彩子と則子は血筋が違う。
でも、分け隔てなくおっきいばあちゃんはひ孫として可愛がってくれた。
そのおっきいばあちゃんと一恵の会話から拾ってみる。
最近、おっきいばあちゃんは、余ったご飯をグツグツと自分用に小さな土鍋で煮ておかゆにする。
まっ、ほとんどは残飯として外でグツグツと余り物と一緒に煮てワン公や三匹の子ブタの餌になるんだけどね。
これは、未だにおっきいばあちゃんの仕事。
正直.....ちょっと臭いよ。(笑)
おっきいばあちゃん、居間のストーブの上に置いた小さな土鍋のフタをとって刻んだ菜っ葉を入れた。
そして、卵を放すと、煮上がるのを待つ。
そうした粥が毎朝の朝食になってしまった。
一恵が横で朝ご飯を食べながら....「ばあちゃん、それ....美味しい?」
おっきいばあちゃん「食べてごらん」
一恵、スプーンですくって一口。
ニタッと笑って「ご飯のスープって、あんまし美味しくないね」
塩気は全く無い....味は素材の味だけ。これじゃ、身体には良いとしても美味しいわけがないよ。
量は、一恵が食べる量より少ない....
「ばあちゃん、そんだけでお腹すかない?」
「じゅうぶんさ」
「ふーん」
「だんだんと、食が細くなってね」
すると一恵「ばあちゃん、あーんしてめっ」
で、おっきいばあちゃんの口の中を覗く。(笑)
「なんも、詰まってないよ」
意味が違うって!(笑)
そんな会話でも、おっきいばあちゃんには楽しい。
孫(さき)を残して姿を消してしまった一人っ子の娘。
冷たくなって戻ってきたとき、孫のさきは高校生。
当時、こんな風にひ孫に囲まれて過ごすとは考えては居なかったと思う。
彩子、則子、一恵.....彩子と則子は私の子、一恵はさきの子。
今、おっきいばあちゃんはストーブの前でみどり(0歳児)を抱っこしてあやす。
一恵の妹.....。
そんなおっきいばあちゃんが一恵と約束する。
一恵がお嫁さんになるまで死んだらダメだよ。
★★★
