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しんちゃんの家出
朝ご飯が終わって洗い物の最中....食卓から大声が。
さきとしんちゃんの夫婦喧嘩。
さっぱり意味が分からない激論。
じいちゃんやばあちゃん連中は呆れて口を挟まない.....。
言いかえれば『いつものこと』
ちょうっといつもと違うのは.....しんちゃん、みどりを背負い、一恵の手を引いて家を出て行ったこと。
流し(台所)に立つ私に則子が.....走ってやって来ると
「にいちゃん(しんちゃんのこと)、行っちゃったよ」
「どこに?」
「知らない。みどりとかずちゃん連れて」
そのとき初めてことの重大性を認識した。
濡れた手のまま居間へ行くと、おっきいばあちゃんがさきに説教の最中。
仮寝していた父ちゃん(のりさん)をたたき起こして後を追う。
その車の中....
父ちゃんが曰く「どこへ向かえばいいんだ?」
私「んっ?」
いつのまにか乗っていたのか彩子と則子.....その彩子が言った。
「にいちゃんのカニの町」
私「長万部....えぇ~~」
しんちゃんが乗って行った車は、たまたま家の前に止めてあった軽トラ。
あれで長万部ぇ~~。
父ちゃん「一日かかるなっ」
私「飛ばせば追いつけない」
「ルートが分からないとなぁ~」
とりあえず、家に戻った。
わっ、久美(さきの親友)が来ていた。
帯広で手をふる一恵が乗る軽トラとすれ違ったと証言。
もしかして.....車を乗り捨てて汽車で.....んっ、あり得る。
久美、おっきいばあちゃんとしんばあちゃん(しんちゃんの母)を乗せると帯広の駅に向かった。
さき....さきじいちゃん(さきの父親)にぶん殴られて泣いている。
しんちゃんに向かって「出てけッ」と行っちゃたんだよなっ」
私がさきに「あんた泣いてる場合かい」と怒鳴って.....カニの町のしんちゃんの兄夫婦へ電話をさせた。
そんなことしてるうちに時間はどんどん経過していく。
夕方の乳搾りの時間になった。
しんちゃんの穴埋めは私と彩子と則子....三人で一人前。
寒いなぁ~、そう思いながら牛舎で頑張ってると....横から「そんなんじゃダメだよ」
みどりを背負うしんちゃんが言うと代わった。
えっ?
しんちゃん、お寺に行って住職さんに愚痴話で戻って来たそうだ。
あのなっ.....夫婦喧嘩、犬も食わねぇ~.....とは、このこと?
晩ご飯を食べてる時、久美の車が戻ってきた。
おっきいばあちゃん「居なかった」と肩を落とす。
と、ご飯を口いっぱいにしたしんちゃんが「誰が?」と聞く。
おっきいばあちゃんが「あんたが」....「えっ!」
只今、しんちゃん・さき夫婦....おっきいばあちゃんの超長い説教の最中です。
頭をひっぱたかれながら.....(~_~;)
★★★
