[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
悲しいできごと-その1
それは、昨日の夜も遅くに男女二人の突然の訪問から始まった。
長い晩酌も終わり、私とさきが後片付けを始めたころだった。
玄関から.....
「ごめんください」
男の声がした。
一恵が玄関に走る.....バタバタとお戻って来ると、男の人と女の人が居ると私たちに告げた。そして
「『あねさん、いますか』って言ってるよ」と一恵の報告。
私...時計に目をやると9時(午後)を回っていた。
宿題をしていた通称:あねさんの彩子が玄関に向かった。
で、男女二人を居間に連れてきた。
男の名前.....金さん(仮名)、あの亡くなったその道のお方のところの運転手をしていた兄さんだった。
懐かしそうに彩子と話しながら...居間に現れ、おっきいばあちゃんを見るなり、泣きながら走り寄った。
彩子も含めて全員が『?』
さきが一恵とみどりを寝かした。
私は則子を寝かした。
そしたら、おっきいばあちゃんが「あんたら、ご飯食べた?」
首を横に振る金さん....。
私とさきが晩ご飯の余り物だけど.....と、流し(台所)のテーブルに用意した。
おっきいばあちゃんが「話より先にご飯を食べておいで」と金さんの背中を押す。
おっきいばあちゃんを背に流しのセーブルに向かう男女二人。
彩子が見てる前でガツガツと食べ始めた。
まるで、何日も食べてなかったみたいに....。
金さんがおっきいばあちゃんに走り寄ったとき手渡した手紙を.....おっきいばあちゃんとさきじいちゃん(さきの父)の二人で読んでいた。
おっきいばあちゃん....深いため息を付くと、のりさん(私の夫)を呼んで手紙を見せた。
金さん、遠慮もなく三杯もご飯を食べると.....幾分、落ちついたみたい。
女性の方は....遠慮と言うより、人知れぬ不安でご飯が喉を通らないようすだった。
彩子が温めた牛乳を差し出す。
「食べれないなら残していいよ、これ飲みなっ」
うなづき、両手で持って飲み始めた。
なんかさ、正直言って....それら仕草....哀れな感じだよ。
彩子に「明日、学校があるんだから寝なさい」と言うと.....
「んっ」と返事を残して置くへ消えた。
-------------------------------------
手紙は、なぜか彩子と親交のある亡くなったその道の親分さんの若い奥さんからだった。
おっきいばあちゃん、さきじいちゃん(さきの父)、のりさん(私の夫)、そして、さきが.....二人の話を聞く。
しんちゃん(さきの夫)は遠慮したのかお風呂へ消えていた。
私は、黙って、その場を離れ....その二人が泊まる部屋を整えた。
先ずは、数日、ここに居なさい。
そう、おっきいばあちゃんは二人に告げた。
で、私が案内し用意した部屋に二人は向かった。
-------------------------------------
今日、作業場の洗濯の最中....さきが現れて、二人のことを話し始めた。
聞いていて.....あの北のだっだっ子の為にこんなところで泣く人が居るなんて....そう思うと、彩子を過激な彩子なんて呼べないよ。
わっ、お昼の準備が.......
つつく
★★★