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北海道は道東の隅っこ。そこの牧場のお話。 母ちゃんと子どもらの物語。
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悲しいできごと-その2


昨日からの続きです。


相変わらずの朝の儀式....子どもらの「目覚まし時計ごっこ」が始まれば....

おっきいばあちゃんを除いた大人どもはモソモソと起き出します。

家中を「朝だよぉ~」と叫びながら駆け抜けると居間へ。

そこには、早々におっきいばあちゃんが起きてます。そして、ストーブを調整し部屋を温めています。

まだ、微小で寝静まった夜も火は絶やせません。

子どもら、パジャマから服へ着替えを始めます。.....床暖の上に広げておいて、その上に毛布をかけてあるんです。こうしておくと、あったかい服が着れますから。(笑)


着替えが終わったころ....金さんと女性が現れました。

あっ、そのころには、私は流し(台所)に立ってます。


説明が遅くなりましたが、金さんと女性は夫婦(同い年)だそうです。


彩子のお節介が洗面所を教えると....新しいタオルに新しい歯ブラシなどを渡して....一恵が横で「あんなっ、鏡さんを洗ったらダメなんだぞっ」と説明。

鏡に映った自分の顔をゴシゴシと洗ったらダメだと言うこと....(笑)

彩子がお湯の出し方を教えると....一恵が水で洗うことを勧める。と、
うるさいと彩子にひっぱたかれてました。


再び居間へ現れる金さんたち....と、おっきいばあちゃんが「まだ、寝てればいいのに」と一言。

そして、さきが外から戻り、連絡事項を全員へ伝えると....作業開始。

働いてくれてる人たちや父ちゃんたちが出て行きます。

金さんがおっきいばあちゃんに仕事をくれと言えば....ニコッと笑って「今日は子どもらを手伝ってくれ」と言います。


準備を終えた子どもらが外へ....と、慌てたさきが走って行きみどりを抱っこして戻って来ます。(笑)

一恵....今日も連れ出したようです。

と、金さんたちがついていこうとするから....女性...あっ奥さんか。(笑)その奥さんに「あなたはここを手伝って」と流しへ。


---------------------------------


朝ご飯のとき、金さんが語ります。

子どもらの手伝いだからと甘くみたら....すっごい重労働だった....と。(笑)

初めてならきついよね。


----------------------------------


さて、みなさんは仮寝。私は子どもらの通学の送迎で走ります。

「早くしない、遅れるよ」

いつもの怒鳴り声....で、いつものように始まります。

一恵、いつものようにパンダ号に乗って待ってます。


----------------------------------


戻って来れば....作業場へ行き、仕事着の洗濯開始。

私には休む暇はありません。

熱燗飲む暇はあるけど。(^^;)


居間では....金さんのことで話が始まったみたい。

一恵がやってきました。

手にはワインのボトル....?

のりさんの隠し財産.....を、一恵が発見したようだ。

父ちゃんのなら、もち、没収。飲んじゃいます。

なぜ、父ちゃんのとわかるかと言えば....ボトルに名前が書いてあるんです。(笑)


さきが母屋の洗濯物を持って現れると、作業場の奥にぶら下げます。

そして、母屋の状況を教えてくれます。

うんうん.....ほぉ~。


金さん、札幌の亡くなったその道のお方の運転手をしていました。

そんなことから彩子を通じてここの人たちと知り合うことに....。

その辺は長くなるから....ここらまでとして


金さん、俗に言う....在日朝鮮人。

でも、日本生まれで朝鮮には行ったことはないみたい。

数年前に、同じような女性と結婚。

でも、このところの北朝鮮のだっだっ子の暴走で....周囲の目が厳しくなったそうだ。

いびり....意地悪。アパートを追い出される。買い物を自由にできない。


亡くなったその道のお方の若い奥さん....かばいきれなくなり.....金さんに

「足を洗って、普通の生活をしなさい」と、手紙を持たせ送り出した。

で、姉さんの彩子を頼ってやってきた。実際は、その彩子のおっきいばあちゃんを頼って。(^^ゞ


第二の人生...と、言っても、すでに二人は45才過ぎ。

唸るさきじいちゃんなら言葉を失うのりさん。

長い時間の経過の後、おっきいばあちゃんが口を開いた。


「牛飼いが嫌じゃなかったら、ここに居なさい」


それで決まり。


先ずは金(仮名)と言う名前を日本風に「金沢」(仮名)として.....生活を初め。その後、帰化することで準備を進める。

そう簡単じゃないだろうけど。

二人の生活の場は、この母屋で....と、おっきいばあちゃんが言えば、どこか借家を探してほしいと言う。


しんちゃんが....今は物置だけと、旧母屋の裏の部分がしっかりしているから改造すれは住めると言い出した。

改造....ここには大工と言うか大六は大勢居るから...それにさきじいちゃんは元図面屋(建設技師)だしね。

それで決まり。

金沢さん...奥さんは素子さん.....子どもは居ない。これからも出来ないそうだ。素子さんの昔の仕事が影響して....。でさ...

詳しく聞かないことにしようと暗黙の了解でみんなは合意。

おっきいばあちゃんだけが胸の中にしまった。(^ー^)


こうして、寄せ集め家族は一組増えた。


おっきいばあちゃん.....札幌に電話した。

「私...引き受けましたよ」

無言の涙声で答えたそうだ。


★★★ o(^_-)O


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無題
このような影響が有るなんて、、、、
罪のない人たちが、、、、、、
大きいばあちゃん、なんて心が大きいんでしょう!!!
それを受け容れる皆さんも、、、、、
ドラマみたい!
okko 2013/04/19(Fri)16:44:00 [Edit]
無題
でも「まさか?!」という思いが強かったけど...何と無く想像してた通りでした。

金沢さんご夫婦の精神的なダメージはどれだけ大きいか...。
牧場の皆さんの大きな愛に包まれて
ホッとしている事でしょう。
きっと頼もしい働き手になってくれますね!
ほたる 2013/04/19(Fri)17:04:54 [Edit]
okkoさんへ
出てますよ。
コリアン地区なんて呼ばれて、大勢が住んでるならともかく数人だと周囲のいじめはすごい聞きます。
日本人って、そう言う性格があるのかしら。

はい、ここはドラマです。(笑)
主役は彩子....最近は一恵かな?(爆笑)
静ちゃん 2013/04/20(Sat)10:40:50 [Edit]
ほたるさんへ
想像が当たりましたね。
姉の話だと、突然、アルバイトを解雇される人が出るなど、報道されない日本の恥じがあるとか。
ほんとに精神的なダメージは....しかし、お二人の回復も早いですよ。
一恵と楽しそうに会話しながら遊んでる素子さん。笑ってしまいます。
かねさん(金沢さんのこと)、ワン公や巨大豚たちが嫌わないところをみると、元その道のお方でも根は悪い人ではないようです。
静ちゃん 2013/04/20(Sat)10:46:54 [Edit]
無題
動物分かりますね。
そして飼い主が気を許している人かどうかも分かるんですもんね。
ほたる 2013/04/20(Sat)16:10:48 [Edit]

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