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帰って行った中富の孫たち、やってきたご先祖様
お昼ご飯の後、中富のじいちゃんが迎えに来て孫たちを連れて帰る。
そして明日の午前中の飛行機で羽田へと飛び立つ...中富のばあちゃんがついて。
今は札幌の息子家族が来ていて、ばあちゃんが東京から戻るまで居てくれるそうだ。
中富のばあちゃん、東京にはたった一泊だけど....泊まる
今日、ラジオ体操が終わってから...中富の孫たちは一恵の手助けでバター作りに汗を流していた。お土産にするとはりきっての作業。
時折、彩子が覗いては教えていたようだ。
出来ましたよ....で、しっかりと荷の中に忍ばせて....ニッコニコ。
動物舎内にある彩子の事務室にあった鹿の角(つの)が欲しい...と、一恵に言えば
一恵は彩子に話す...いいよ。簡単に許可が下りた。
でもさ、あんなでかいの?
数センチに落として...三人が一本ずつ。
あんなもんのどこがいいの?
午後の2時半も過ぎたころ...三人は中富のじいちゃんの運転する車で去って行った。
来年も来なさいよ....おっきいばあちゃんの言葉にうなずついて。
一恵とみどり....シクシク・ワーン。
そんなバイバイの儀式の直後、お寺から電話が入った。
急な法事が重なった....彩子に手伝え。
支度をしてお寺へ向かう彩子。送って行ったのは、もっちゃん(素子さん)。
暗くなって彩子とおっちゃんが戻った。
家の前には、枝木が積まれて準備されている。
全員が表に出ると....火がつけられる。
パチパチ音を立てて燃えだす。
則子が鈴を鳴らす....彩子が小坊主姿のまま読経を始める。
迎え火です。
ここの迎え火は、さきの気ままな日程で決まる。
彩子がお寺に向かったのと入れ違いでやってきた志穂(太一の母)も手を合わせる。
一恵が....お辞儀(おじぎ)をして「ごくろうさまです」と挨拶。
ふくちゃんが太一に....「何か見える?」
「いや、見えない」
「かずちゃん、みえてるのかなっ?」
「見えてると思う。ボス(樺太犬)も変な声だしてるし」
彩子が振り返り経を唱えながら家の中に向かうと、則子を後につきながら鈴を鳴らす。一恵もみどり....大人たちも。
不思議そうな顔をしながらふくちゃんと太一も....
さきとしんちゃん....火を弱めて散らす。
丘の上の墓地....そこに見える青白い光....霊場への入り口の明かり...と、おっきいばあちゃんは言う。
でも、私には見えない。
こうして、ここの盆は始まる。
彩子が叫ぶ....暑苦しい...あやちゃんにもたれるなっ。
毎年のこととは言え....精神的には涼むよ。(;^_^A
「静ちゃん」
「なに....敏ちゃん」
もっちゃんが私に「やめてよぉ~」(¨;)
★★★★チーン。。。