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彩子の山遊び
彩子が今まで使っていたスノーシュー(近代的なかんじき)が修理不能まで壊れた。
父ちゃん....バギー仲間の店(スポーツ店)から新しいスノーシューを送ってもらった。
それが、昨日の夕方にやって来た。(宅配で)
子供用なんてあるの?
無いだろうけど....小さ目の。
彩子がまだまだ、小さいときは、亡くなったじいちゃん(おっきいばあちゃんの夫)が作ってくれたかんじきだった。
そして、山遊びを教えてくれたのも亡くなったじいちゃん。
未だに、一人でワッセワッセと小動物を追う。
その姿.....またぎだ。(^^ゞ
着るものは、今のものだけど、お尻には犬皮の尻当て、腰には太い皮ベルト....そして、さきからもらった鉈(ナタ)とドイツ土産の軍用水筒がぶら下がる。
頭は.....おっきいばあちゃんが亡くなったじいちゃんの帽子を縮めて作った帽子をかぶり。
背中にはザック。中には山歩きの七つ道具だとか。
シルバーコンパスと地図はもちろん、笛と発煙筒まで....で、望遠鏡(おっきいばあちゃんに買ってもらった小型だけどおもちゃじゃない)
腰のベルトには強力なパチンコが刺してあり、袋がぶら下がればその中には弾となるビー玉が入っている。
しんちゃん製。強力だよ。しんちゃんが放せばシカの頭に食い込む....キツネなら頭を割ってしまう。弾はチーンジャラジャラのパチンコの鉄玉。
彩子では重くてダメだからビー玉。
ストックを手にし、荒雪の中を呼吸を整えながら歩いていく。
則子が遊び相手になるまでの一人遊びだった。
おともは....亡くなった忠犬のマキ(アイヌ犬)。
これが幼児の遊びか?
当時はそう思ったけど.....ここには、遊ぶところなどないからね。
当時、可愛がっていたうさぎをキツネが食い殺して持っていく。
血だらけの雪の上に立ち泣きながら復讐を誓う。
そして作業場の奥で、モクモクと準備。
マキとちび(ちびは、まだここに居る、当時は若いあんちゃん犬)を従えてキツネの後を追う。
山側(大雪山方面)に行けば雪は多い。
ズボズボと埋まる。
マキとちびの首につかまって進む。
暗くなっても戻らず.....当時、学生だったさきたちを呼んだもんだ。
札幌からさきを初めとする学生4人が車で駆け付ける。
さきとしんちゃんとよっちゃんがスノーモービルで探す。
足跡発見、方角からすると.....通称、キツネの沢だっ。
さき、家から持ち出した亡くなったじいちゃんのライフルを手にショベルカーに乗り込む。
よっちゃん(今は志穂と結婚して道北の酪農家)はボーガンを手に、しんちゃんはパチンコ。
今、考えると、ゾォ~とするけど、思い出は楽しいね。
ボーガンで射抜かれたキツネ....まだ息がある。
さきが彩子に鉈を渡して「ヤレッ」
彩子....両手で鉈を持ち大きく振り上げると......キツネの首を目掛けて降り下ろす。
残酷なようだが....ひとおもいに殺してやる情けなのなのだと....当時のおっきいばあちゃんは語ったもんだ。
そんなこんなを思い出しながら、スノーシューを履いて喜ぶ彩子をみている。
則子と一恵が、宅配の箱の中から二つのスノーシューを出して父ちゃんに
「これは?」
父ちゃん「お前らの」
うんうん、父ちゃん、ちゃんと則子と一恵(さきの子)のも....o(^_-)O
箱の中に明細と請求書が入っている。
そして、父ちゃん、私によこす....「明日、振り込んでおいてくれ」
えっ、私の財布なの?
まじまじと明細に目を通す.....「うっそぉ~、こんなにするの?」
と、声には出さなかったけど.....思っちゃった。(^^;;
ヒヤアセ
★★★