忍者ブログ
北海道は道東の隅っこ。そこの牧場のお話。 母ちゃんと子どもらの物語。
カレンダー
06 2025/07 08
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
フリーエリア
最新コメント
[07/10 名無し]
[07/10 ほたる]
[05/11 ほたる]
[02/29 静子]
[02/27 ほたる]
最新記事
プロフィール
HN:
静子
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
最古記事
P R
カウンター
忍者アナライズ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ついに一恵の雪が消えた


このところのポカポカ陽気で、一恵の貴重な雪が消えた。(笑)

うっかり、一恵の前で「雪が溶けちゃったね」と言いながら笑うと....怒って蹴飛ばされるけど。(^o^;)


さっき、集めた雪の上にかけていた作業用シートを引っぱってきて....一人で畳んでいました。

大きなシートですから、作業場の前で広げて、端に巨大豚を座らせて重し代わり。

でないと、風でバタバタするからね。

手伝おうとして近くへ行くと....一恵、泣きながらの作業でした。(・・;)

でさ、手を出しづらかった。


シートを畳み終わって、旧作業場の奥へしまってお仕事完了。

牛舎から見ていたしんちゃん(一恵の父でさきの夫)が近づいていくと、おんぶして軽トラックの方に。

そして一恵を乗せてどこかへ行っちゃいました。

さきが言うには.....「ポテチを買いに行ったんじゃないの」
しんちゃん、買ってあげるのかぁ~。

父ちゃん(のりさん・私の夫)もしんちゃんも....とにかく、信じられないぐらいの子煩悩。

さきが言うには....「バカが付く子煩悩」だそうだ。

私も、そうおもう。(爆笑)


改築工事は....断熱材を入れる作業に入った。

床下、壁、天井裏.....あれだけ入れたら、あったかいだろうなっ。(^ー^)


と、見ていたら、さきがユンボーを持ってきて、旧母屋で物置の部分を潰しはじめた。

あらっ?

物置の一部を改造して作る住宅....でも、それじゃ、見すぼらしい....と、おっきいばあちゃんが言い出し、その不要な部分は潰せ。そうなっちゃったようだ。しかも急に。

物置としての機能のほとんどは資材置き場の倉庫に移ってるし....雨漏りのすごい旧母屋の物置なら固定資産対策で潰した。ってことか。(笑)

子どもらの小物用品管理も資材置き場の倉庫に移ってるしね。

あそこ、漬け物樽置き場になっていたいたんだ。(笑)


見慣れぬトラックがやって来た。

荷は....外壁材。

かなさん、トタン張りでいいと言ってたけど、今どき.....、それに、さきじいちゃん(元建築技師というか図面引き)のプライドもあり.....外壁を取り寄せた。

知り合いの工務店で余ったやつを大量に....

さきは「忍者屋敷で継ぎ足しはダメだぞっ」と、さきじいちゃんに釘を刺していた。


さきと父親のさきじいちゃんが住んでいた某町の家は.....余った建材の継ぎ接ぎだらけ。

でも、新材には変わらないけど。(笑)

私が始めてみたときはびっくりしたもん。

そして、家の中.....それは、テーマパークに持って行けそうな家。

壁が引き戸になっていたり、二階の床が開いて鉄棒にしがみついて降りられたり。

なんなの....これ?って感じだった。

まっ、私は楽しんでいたけど。


お風呂場は何度か、さきが壊しては新築。

私が知ってるのは....花壇の雑草を取るとか言ってユンボーを動かしてお風呂場にアームをぶつけて大破。

以後、渡り廊下のある独立したお風呂になったりして。(笑)


一恵としんちゃんが戻ってきた。

おぉ~、一恵が両手で抱えるのは....ポテチの大袋が三つも。(笑)

そして....一恵の口の周りには薄茶色?

車の中で、ソフトクリームを舐めていたそうだ。(^^;)


すっかり、上機嫌になった一恵、ストーブの前に座ってお針チクチク中のしんばあちゃん(一恵の祖母)の横で寝ているみどりの足を舐めはじめた。

泣きだすみどり.....怒られる一恵。

まぁ~、騒々しい家だなぁ~。(^0^*


素子さん、柵の中の馬糞を集めて一輪車でばあちゃんの農園のたい肥置き場へ運んでる。

誰に言われた訳でもないのに。

彩子に教わった馬の扱い.....怖がりもしないで、素手で砂糖を馬の口の中に入れてやる。

私、今でも出来ないよ。(笑)


★★★ >^_^<


拍手[0回]

PR

子どもら・それぞれと素子さんの頑張り


昨日の参観日....よほど緊張したのか、帰って来るなりグッタリ。

そして今日、寝坊はしなかったけど、どこか動きが鈍い彩子と則子。

いつものように元気なのは一恵だけ。(笑)


作業場の洗濯.....

頑張れよと洗濯機のスイッチオン。

そして薪ストーブの前のソファーにゴロッとなって数週間送れの週間を読み始める。

一恵が巨大豚三匹を従えてやって来るなり....私にくれる物はちょっと古いワンカップ。

「どうしたの?」と、聞けば....

休憩室でチョコを探していて見つけたそうだ。

蓋のところに『のり』の二文字が.....笑った。

父ちゃんのなら.....没収!


彩子は、馬や羊や山羊などの動物たちを外の柵の中に移している。

うさぎは.....作業場のシャッターの近くに.....そのうさぎを警護しながら見ているのはワン公たち。

則子はしんばあちゃん(しんちゃんの母で一恵の祖母)と、温室からお花を運んでは
則子の花壇に植え替えている。

今年も、やっと、そんな時期になりました。


カエルやらトカゲは....まだ、冬眠中なのか見かけません。

則子、花壇の中の小さな池に水を張ります。

近くにカエルなどが冬眠してるはず。

起きて来るとゲロゲロとうるさいし....トカゲは母屋の窓に張りつくし。(--;)


--------------------------------


二回目の洗濯開始.....一恵がスイッチオンしてくれます。それだけ。(笑)

一回目の洗濯物を作業場の奥に干してると.....母屋の洗濯物を持って、さきと素子さんがやって来ました。

それも、奥に干しながら雑談。

さきが私に....「素子さん、静ちゃんに相談があるんだって」と告げた。

相談?

なんだろう。


--------------------------------


洗濯物を干し終えると、素子さん、さき、私の三人はソファーに腰を降ろした。

と、作業場の壁を登る一恵がさきに叫んだ。「母ちゃん、これ?」

さきがうなづくと.....投げてよこした。

大きなスルメ、で、薪ストーブの上に乗る。

一恵が奥から焼きとっくりと日本酒を箱車に乗せて持って来る....準備完了。

さきが薪ストーブの上に置けば.....一恵、母ちゃんのさきに「いっていい?」

さきがうなづくと.....走って外に飛び出していきました。

柵の中のお馬さんの方へ....三匹の巨大豚が後を追います。(笑)


素子さん、昔は大酒飲み....だったそうです。

今は、禁酒してるとか.....私が「楽しく飮めばいいじゃん」と熱燗を進めると.....

ニコッとして受けた。

数年ぶりのお酒だとか、熱燗の入った湯飲み茶碗を両手で挟むようにして持つと口へ運ぶ。

うっすらと目に涙....大酒飲みが禁酒して数年、今またお酒を口にする.....そうなるんだろうなっ。

舐めるようにして.....「美味しい」と言い、湯飲み茶碗を置いた。

そして、再び口にすることはなかった。

かねさんと結婚するためにお酒を斷った。

うーん......それはわかるような。わからないような。

スルメをかじりながら、素子さんが語りだした。


「通信教育を受けたい」


ほぉ~....かねさんが中卒なら素子さんは高校中退。

本人いわく、
学がないし、手に何かの資格も技術もない.....それより、なにより...私、バカだから....と。

バカで妻なんて出来ないよ。と、私が口にすると。こっくりとうなづく素子さん。


さきがソファーから立ち上がる。

おっきいばあちゃんを車でお寺へ送るそうだ。あんこばあちゃんのところ経由で。

お寺の役員会の準備だ。

私も役員なんだよ。肉体労働奉仕の雑巾がけ係....かな?(笑)


介護の資格を学びたい....そうだ。


うーん、通信教育でなくても学校があるよ。

でも、近くないしね....

なんでまた
介護なの?


それで、生計をたてるわけではない......ここでの役に立ちたい。と言う。

じいちゃん、ばあちゃんのみなさん、今は元気だけど、いずれ動けなくなる。

そのとき、介護が必要になる。

その前に身につけておき役に立ちたいと。

わぁ~、すげぇ~。

私は言った。


あんた、バカじゃないよ.....そこまで考えるなんて......立派すぎる。


で、資料を用意してあげることに.....。

超ご無沙汰母校の大学に問い合わせることにした。


--------------------------------------


あぁ~、大工の仕事をする音が聞えて来る。

あの音....好きなんだよなっ。

お日様が出てるから....と、シッターの外へ出て、しんちゃんの作ったベンチに腰を下ろす。

ちょっと、ぐらつく。(笑)

かなさん(素子さんの夫)が角材を肩に乗せ改築中の建物の中へ移動するのが見えた。

私が「お茶でも入れてあげるか」と腰を上げると....

素子さん「私がやります」と笑う顔を私に見せ、小走りに母屋へ走って行った。


そんな、後ろ姿を見ながら.....すっかり、うちとけたね。と独り言。(笑)


二回目の洗濯機が止まった。

じゃ、干して、お昼の支度だ。p(^^)q


★★★★ヾ(@⌒ー⌒@)ノ


拍手[0回]

改築・リホーム?


仮寝から起きた男ども....再び、集まってきた働いてくれてる人。

ここまでは日常のこと。

いつもの仕事をしながら....元母屋の一部のリホーム開始。


さきじいちゃん(さきの父)が建物の強度などを点検しながら、抜く壁を指示します。

バリバリとはがされ柱が見えてきます。

その柱を確認しながら補強するか抜くか.....の判断。


この調子なら、夕方の仕事が始まる前に解体だけは終わりそう。

建材などはお昼過ぎに来るそうです。一時、作業場横のかまぼこ型旧作業場に保管されます。


二間....それに....簡単なキッチンにトイレ。

お風呂は母屋のお風呂を使用すればいいし.....。

とにかく、暖かくしなければ....と、さきじいちゃん、元職業魂に火がつきます。


朝一番に、新しいつなぎの作業服、帽子から軍手、作業靴に牛舎用の白い長靴など、必要な物一式をかねさん(則子がつけたあだ名)に手渡しました。

素子さんにはがっちりとしたエプロン。新しいうちは、ちょっとゴワゴワするけどね。(笑)

長靴は....私の買い置き.....。

体型は私に似てるから。

美人なのは....私。o(^_-)O の、つもり。


彩子、ヘルメット姿で、相変わらずの現場監督。

でも、昔の様なむちゃはしなくなりましたけど.....まっ、見てるかぎり作業員だね。(笑)

こんな初日が土曜日.....。

明日は参観日。

明後日は、代休。小学生はいいなぁ~。


----------------------------------


一恵の思いつきで「足を洗う」儀式が朝ご飯前にありました。

大人の話しを盗み聞きしてたわけじゃないけど聞えた「足を洗う」

そんで、お風呂で一恵が手伝うと言うと....彩子が笑いながら....それならと、事務用品のない事務室で。

豚どもを洗っていた大きな桶にお湯を入れて、みんなが見てる中.....一恵がゴシゴシ。

則子がタオルを渡すと....みんなが拍手。

一恵と則子、意味は分からなくても、なにか大仕事したようでニコッ。

かねさん、照れくさそうなら、素子さんに「挨拶!」と横やりをでブスっ。

そんなことでも楽しい.....田舎の牧場。


朝ご飯の為に中へ入るみんな....ふり返ると、一恵と則子....足を洗ってる。(^^ゞ


-----------------------------------


今日の朝は、かねさん(金沢さんのあだ名で則子がつけた)....牛舎デビュー。

のりさんに付いて一から教わる。

大変だろうけど、頑張ろうね。


★★★


拍手[0回]

悲しいできごと-その2


昨日からの続きです。


相変わらずの朝の儀式....子どもらの「目覚まし時計ごっこ」が始まれば....

おっきいばあちゃんを除いた大人どもはモソモソと起き出します。

家中を「朝だよぉ~」と叫びながら駆け抜けると居間へ。

そこには、早々におっきいばあちゃんが起きてます。そして、ストーブを調整し部屋を温めています。

まだ、微小で寝静まった夜も火は絶やせません。

子どもら、パジャマから服へ着替えを始めます。.....床暖の上に広げておいて、その上に毛布をかけてあるんです。こうしておくと、あったかい服が着れますから。(笑)


着替えが終わったころ....金さんと女性が現れました。

あっ、そのころには、私は流し(台所)に立ってます。


説明が遅くなりましたが、金さんと女性は夫婦(同い年)だそうです。


彩子のお節介が洗面所を教えると....新しいタオルに新しい歯ブラシなどを渡して....一恵が横で「あんなっ、鏡さんを洗ったらダメなんだぞっ」と説明。

鏡に映った自分の顔をゴシゴシと洗ったらダメだと言うこと....(笑)

彩子がお湯の出し方を教えると....一恵が水で洗うことを勧める。と、
うるさいと彩子にひっぱたかれてました。


再び居間へ現れる金さんたち....と、おっきいばあちゃんが「まだ、寝てればいいのに」と一言。

そして、さきが外から戻り、連絡事項を全員へ伝えると....作業開始。

働いてくれてる人たちや父ちゃんたちが出て行きます。

金さんがおっきいばあちゃんに仕事をくれと言えば....ニコッと笑って「今日は子どもらを手伝ってくれ」と言います。


準備を終えた子どもらが外へ....と、慌てたさきが走って行きみどりを抱っこして戻って来ます。(笑)

一恵....今日も連れ出したようです。

と、金さんたちがついていこうとするから....女性...あっ奥さんか。(笑)その奥さんに「あなたはここを手伝って」と流しへ。


---------------------------------


朝ご飯のとき、金さんが語ります。

子どもらの手伝いだからと甘くみたら....すっごい重労働だった....と。(笑)

初めてならきついよね。


----------------------------------


さて、みなさんは仮寝。私は子どもらの通学の送迎で走ります。

「早くしない、遅れるよ」

いつもの怒鳴り声....で、いつものように始まります。

一恵、いつものようにパンダ号に乗って待ってます。


----------------------------------


戻って来れば....作業場へ行き、仕事着の洗濯開始。

私には休む暇はありません。

熱燗飲む暇はあるけど。(^^;)


居間では....金さんのことで話が始まったみたい。

一恵がやってきました。

手にはワインのボトル....?

のりさんの隠し財産.....を、一恵が発見したようだ。

父ちゃんのなら、もち、没収。飲んじゃいます。

なぜ、父ちゃんのとわかるかと言えば....ボトルに名前が書いてあるんです。(笑)


さきが母屋の洗濯物を持って現れると、作業場の奥にぶら下げます。

そして、母屋の状況を教えてくれます。

うんうん.....ほぉ~。


金さん、札幌の亡くなったその道のお方の運転手をしていました。

そんなことから彩子を通じてここの人たちと知り合うことに....。

その辺は長くなるから....ここらまでとして


金さん、俗に言う....在日朝鮮人。

でも、日本生まれで朝鮮には行ったことはないみたい。

数年前に、同じような女性と結婚。

でも、このところの北朝鮮のだっだっ子の暴走で....周囲の目が厳しくなったそうだ。

いびり....意地悪。アパートを追い出される。買い物を自由にできない。


亡くなったその道のお方の若い奥さん....かばいきれなくなり.....金さんに

「足を洗って、普通の生活をしなさい」と、手紙を持たせ送り出した。

で、姉さんの彩子を頼ってやってきた。実際は、その彩子のおっきいばあちゃんを頼って。(^^ゞ


第二の人生...と、言っても、すでに二人は45才過ぎ。

唸るさきじいちゃんなら言葉を失うのりさん。

長い時間の経過の後、おっきいばあちゃんが口を開いた。


「牛飼いが嫌じゃなかったら、ここに居なさい」


それで決まり。


先ずは金(仮名)と言う名前を日本風に「金沢」(仮名)として.....生活を初め。その後、帰化することで準備を進める。

そう簡単じゃないだろうけど。

二人の生活の場は、この母屋で....と、おっきいばあちゃんが言えば、どこか借家を探してほしいと言う。


しんちゃんが....今は物置だけと、旧母屋の裏の部分がしっかりしているから改造すれは住めると言い出した。

改造....ここには大工と言うか大六は大勢居るから...それにさきじいちゃんは元図面屋(建設技師)だしね。

それで決まり。

金沢さん...奥さんは素子さん.....子どもは居ない。これからも出来ないそうだ。素子さんの昔の仕事が影響して....。でさ...

詳しく聞かないことにしようと暗黙の了解でみんなは合意。

おっきいばあちゃんだけが胸の中にしまった。(^ー^)


こうして、寄せ集め家族は一組増えた。


おっきいばあちゃん.....札幌に電話した。

「私...引き受けましたよ」

無言の涙声で答えたそうだ。


★★★ o(^_-)O


拍手[0回]

悲しいできごと-その1


それは、昨日の夜も遅くに男女二人の突然の訪問から始まった。


長い晩酌も終わり、私とさきが後片付けを始めたころだった。

玄関から.....

「ごめんください」

男の声がした。

一恵が玄関に走る.....バタバタとお戻って来ると、
男の人と女の人が居ると私たちに告げた。そして

「『あねさん、いますか』って言ってるよ」と一恵の報告。

私...時計に目をやると9時(午後)を回っていた。

宿題をしていた通称:あねさんの彩子が玄関に向かった。


で、男女二人を居間に連れてきた。


男の名前.....金さん(仮名)、あの亡くなったその道のお方のところの運転手をしていた兄さんだった。

懐かしそうに彩子と話しながら...居間に現れ、おっきいばあちゃんを見るなり、泣きながら走り寄った。

彩子も含めて全員が
『?』


さきが一恵とみどりを寝かした。

私は則子を寝かした。


そしたら、おっきいばあちゃんが「あんたら、ご飯食べた?」

首を横に振る金さん....。

私とさきが晩ご飯の余り物だけど.....と、流し(台所)のテーブルに用意した。

おっきいばあちゃんが「話より先にご飯を食べておいで」と金さんの背中を押す。


おっきいばあちゃんを背に流しのセーブルに向かう男女二人。

彩子が見てる前でガツガツと食べ始めた。

まるで、何日も食べてなかったみたいに....。


金さんがおっきいばあちゃんに走り寄ったとき手渡した手紙を.....おっきいばあちゃんとさきじいちゃん(さきの父)の二人で読んでいた。

おっきいばあちゃん....深いため息を付くと、のりさん(私の夫)を呼んで手紙を見せた。


金さん、遠慮もなく三杯もご飯を食べると.....幾分、落ちついたみたい。

女性の方は....遠慮と言うより、人知れぬ不安でご飯が喉を通らないようすだった。

彩子が温めた牛乳を差し出す。

「食べれないなら残していいよ、これ飲みなっ」

うなづき、両手で持って飲み始めた。

なんかさ、正直言って....それら仕草....哀れな感じだよ。


彩子に「明日、学校があるんだから寝なさい」と言うと.....

「んっ」と返事を残して置くへ消えた。


-------------------------------------


手紙は、なぜか彩子と親交のある亡くなったその道の親分さんの若い奥さんからだった。

おっきいばあちゃん、さきじいちゃん(さきの父)、のりさん(私の夫)、そして、さきが.....二人の話を聞く。

しんちゃん(さきの夫)は遠慮したのかお風呂へ消えていた。

私は、黙って、その場を離れ....その二人が泊まる部屋を整えた。


先ずは、数日、ここに居なさい。


そう、おっきいばあちゃんは二人に告げた。

で、私が案内し用意した部屋に二人は向かった。


-------------------------------------


今日、作業場の洗濯の最中....さきが現れて、二人のことを話し始めた。

聞いていて.....あの
北のだっだっ子の為にこんなところで泣く人が居るなんて....そう思うと、彩子を過激な彩子なんて呼べないよ。


わっ、お昼の準備が.......


つつく


★★★



拍手[0回]


Copyright © 新 牛飼いの母ちゃんと子どもたち All Rights Reserved.
Powered by Ninjya Blog
忍者ブログ・[PR]